現地で見たリアル。向き合う覚悟。-real voice#1-
- サービス登録用 MCIM
- 6 日前
- 読了時間: 8分

こんにちは!アイセック・ジャパンです。
アイセックは100以上の国と地域の仲間と共に、若者のリーダーシップを育む事業を行っている、学生による非営利組織です。約6週間、海外で現地の社会課題に向き合い、解決に取り組む経験を通してリーダーシップを育むグローバル・ボランティアを運営しています。
今回は、実際に参加された、神戸大学3年の治田颯希さんの体験記をお届けします🛫
颯希さんは1年生の春にウガンダに渡航し、その時の経験がきっかけとなり現在はソーシャルビジネスに奔走しているそうです👀
グローバル・ボランティアへの参加が現在の活動や今後のキャリアとどうつながっているのか、ぜひご覧ください!
—--
〈経歴〉
2023年4月 2024年2月 2024年8月 2025年2月 2025年2月 2025年4月 2025年9月 2025年11月 | 神戸市外国語大学外国語学部国際関係学科に入学 ウガンダ渡航(6週間) フィジー渡航(10日間) フードコートの生ごみ分別回収活動実施 第5回武蔵大学ビジネスプランコンテスト準優秀賞受賞、 「ウガンダでのコンポスト事業」 フィジー渡航(3週間) たい肥の販売活動実施へ 神戸大学国際人間科学部環境共生学科に編入 ウガンダ渡航(6週間) たい肥化事業実施へ 第4回神戸大学ビジネスブランコンテストグランブリ、神戸大学賞ダブル受賞、「Feeds、ウガンダの生ごみから生まれる循環社会」 |

ウガンダでのコンポストビジネス
ーー現在の活動について
>現在、どのような活動を行っていますか?
ウガンダで生ゴミをリサイクル(堆肥化)し、新たな価値を与えて社会で循環させるビジネスを行っています。 家庭や市場から出る生ゴミをただ捨てるのではなく、コンポスト(堆肥)として活用する行き先を作る仕組みです。ウガンダで見た一次情報と自分の強みである行動力を原動力として、生ゴミに価値を与え、「価値のないものに価値が見出されるような社会」を創ることを目指しています。
>なぜ「コンポスト」を選んだのですか?
結論から言うと、現地での再現性が高く、誰でも真似しやすいからです。 生ゴミのリサイクルには、水素化やバイオガス化、あるいは昆虫を使う方法など、技術的に高度な手段もたくさんあります。しかし、私がやりたいのは市場独占ではなく、「生ゴミのリサイクルそのもの」を普及させることです。
現状、ウガンダには生ゴミをビジネスとして堆肥化している人はおらず、そもそもその方法を知らない人も多いです。そこで、現地の人々が真似しやすく、かつ循環が目に見えやすい方法として、コンポストが最適だと考えました。

途上国のリアルを見てみたい。
ーーGlobal Volunteerを選んだ理由
>そもそも、なぜAIESECのGlobal Volunteerに参加しようと思ったのですか?
もともと国際協力に興味があり、大学でも勉強していましたが、「途上国の人たちの力になりたい」と言いつつ、実際に途上国へ行ったことがない自分に違和感を持ったからです。「途上国で現地のリアルを見てみたい」と思い、参加を決めました。
>留学や他団体のボランティアプログラムなどの選択肢がある中でGlobal Volunteerを選んだ理由は?
留学と比べて渡航できる途上国の選択肢が多く、また身近なところで現地の人と関わることができるからです。
あとは、アイセックだとアフリカに行けるプログラムが多かったからですね。当時はアイセック以外だと、東南アジアのプログラムは知っていましたが、アフリカに行けるものは他に見当たらなかったので、アイセック一択でした。

授業で学んだゴミ問題を解決したい。
ーーウガンダでの環境系プロジェクトを選んだきっかけ
>もともとアフリカに興味があったんですか?
いえ、もともとはそこまでではなくて。ただ、東南アジアなら旅行でも行けるけれど、アフリカは何かの機会がないと一生行かないなと思ったんです。
行き先にウガンダを選んだのは、当時興味のあった「環境問題」に取り組めるアフリカのプログラムがウガンダにはあったからです。
>環境問題、特にゴミ問題に興味を持ったきっかけは?
大学1年生の時に受けたオムニバス形式の授業がきっかけです。 普段は幅広い分野を学ぶ授業なのですが、ある回だけ、スリランカのゴミ問題を研究しているネパール人の先生が講義をしてくれました。その90分の授業に衝撃を受けたんです。
特に驚いたことは2つあります。1つは、「ゴミ山で働いて生計を立てている人がいるという事実」、そしてもう1つは「環境と経済の矛盾」です。後者については、環境的に見れば、水質汚染や大気汚染を引き起こすゴミ山はなくすべきです。しかし経済的に見れば、そこで雇用が生まれ、得たお金で生活している人がいるため、必ずしもすぐになくすべきとは言えないんですね。
この「矛盾」を面白いと感じ、解決したいと思うようになりました。もしその授業を受けていなければ、海外にも行っていなかったかもしれません。

ゴミ山を目にして受ける、言葉にできない衝撃。
ーー渡航中の活動について
>Global Volunteerで渡航した際は、具体的にどのような活動をしていましたか?
プロジェクト内容は、現地の大学生に向けて気候変動に関するプレゼンを行い、2週間で6回のセッションを実施することでした。国連などのデータを調査し、気候変動の現状や問題点などについて考えを深めることができました。
しかし私はそれに加えて、プロジェクト以外の時間を使い、自分が本当にやりたかった「ゴミ問題」の現場を知る活動を独自に行いました。
実際に行ったことは、大きく3つです。
1つは現地のスラムに通い詰めること。ターゲットになるであろう貧困層の暮らしを実際に見たかったんです。
2つ目はゴミ問題の調査。スラムのゴミがどう処理されているかを見たり、実際にゴミ山へ行ったりしました。
3つ目は難民居住区の訪問です。ウガンダは難民を多く受け入れている国なので、ぜひ見ておきたいと思ったので。
このように、予め決められたプロジェクトだけでなく自分がやりたい活動を現地で実践できる自由度の高さも、Global Volunteerの魅力だと考えています。


>スラムやゴミ山を実際に見て、何を感じましたか?
まず、ゴミ山の光景は言葉にできないほどの衝撃でした。バイクタクシーで向かう途中、遠くに見えた山肌がボコボコ動いていて、近づくとそれが全て「人」だったんです。ゴミ山の中で働く人々を目の当たりにし、「これは酷すぎる、自分が解決したい」と強く思いました。
また、スラムに通う中で、「国際機関の支援」と「現地のニーズ」のズレも感じました。 現地の人々は、私が想像していたような「不幸で苦しんでいる」状態ばかりではなく、意外と幸せに暮らしていました。公的な支援では彼らの本当のニーズにアプローチしきれない部分があると感じ、「民間ビジネス」という手段でアプローチする道が見えたのが大きな成果です。

信頼できる現地のパートナー、今も続く関係性。
ーー颯希さんが感じた、Global Volunteerならではの魅力とは
>ご自身の経験を踏まえて、Global Volunteerならではの良さは何だと思いますか?
「現地の人との繋がり(コネクション)が既に用意されていること」に尽きます。 個人でウガンダに行った際に痛感しましたが、信頼できる現地のパートナーがいるかどうかで、活動のしやすさは雲泥の差です。
AIESECを通じれば、現地の事情に詳しく、現地語が話せるパートナーやコミュニティに最初からアクセスできます。これはフィールドワークや、現地でゼロから何かを始める上での最強の強みだと思います。
>当時関わった人たちとは、今も繋がっているんですか?
はい。2回目にウガンダへ行った時も、当時の同僚が作業スペースを貸してくれたり、現地の人を繋いでくれたりと、本当にお世話になっています。あと、僕のプレゼンを聞いて気候変動の活動を始めた現地の学生とも再会しました。やってよかったなと思います。
たった6週間のプログラムですが、その後もこうやって関係が続いているのは間違いなくGlobal Volunteerのおかげだなと思っています。

行動したことで、道が開けた。
ーーGlobal Volunteer参加後のアクションと、今後のキャリアについて
>帰国後、現在のビジネス活動に至るまでに情熱を注いだことは何ですか?
帰国後、「現地でアクションを起こしきれなかった」という悔しさがありました。 そこで、友人の紹介で別団体が運営するフィジーでの社会課題解決プログラムに参加し、ゴミ山視察や、現地でのゴミ分別プロジェクト(10日間)を行いました。フィジーとウガンダの状況を比較することで、やはりウガンダのゴミ問題の深刻さを再認識し、「ウガンダでやるしかない」と決意が固まりました。
また、環境や経営についてより深く学ぶために神戸大学に編入し、大学の留学プログラムでもう一度ウガンダに行きコンポスト事業を実施したり、ビジネスコンテストにも挑戦しました。Global Volunteerをきっかけに、全ての行動が今のウガンダでの事業に繋がっています。

>まさに「行動したことで道が開けた」感じですね。
本当にそうですね。僕の周りにもアイセック内外で化け物みたいに行動している人がたくさんいて、触発されています。もしアイセックに入ってGlobal Volunteerに行っていなかったら、今も現場を知らないまま自分が本当にやりたいことを見極められず、漠然と国際機関で働きたいと思いながら勉強しているだけだったと思います。
>今後のキャリアプランを教えてください。
まずは大学を1年間休学し、再びウガンダへ渡ってコンポスト事業の事業化に挑戦します。 その後、復学して卒業した後は、事業が軌道に乗ればそのまま現地で起業、難しければJICA海外協力隊や、社会起業家を支援する企業(ボーダーレス・ジャパンなど)に入り、力をつけてから再挑戦したいと考えています。

挑戦することで、今後の人生の指針が見つかる。
ーーボランティアへの参加を迷っている人へ一言
>最後に、Global Volunteerに参加するか迷っている学生へメッセージをお願いします。
迷っているなら、ぜひ参加してほしいです。 Global Volunteerでの経験が、今後の人生や大学生活における大きな指針になることは間違いありません。
「行くかどうか」で迷うよりも、「現地で何をやりたいか」という部分でたくさん悩んで、周りの人と話しながら挑戦してほしいなと思います。




コメント